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025_Y.Tさん 野口体操を受け継ぐ 80歳を過ぎてもなお逆立ちができるということ 

 毎日逆立ちをしています
 寺島康子さんの康子という字は、父が真面目で健康な子になるように名づけた名前であったが、後年、「康」の語源を紐解いてみると、杵と米から成り立っているという。棒状の竪杵(たてぎね)は、もみ殻を玄米にするために重心に向かって突いていく。「殻をかぶっているものを細かく砕くことによって本来あるものがほどけてくる、余分なものが取りはらわれて、本来の自分が現れてくる。そのことは野口体操にも通じるものがある」と説明してくれるが・・・

―― 康子さんが教えている「野口体操」とはどんな体操なのだろう?言葉と体操はどんな関係があるのだろう? ――
―― 80歳を過ぎても逆立ちができる、しかも壁に向かってではない、頭で立つ逆立ちを ――
 
その訳を知りたくて、私は体操教室に一日入門した。
康子さんは生徒たちの前で逆立ちをやって見せる。ふっと力を抜いて、足が自然に上がり、地球の重心に向かって頭、胴体、足が一直線に伸びている、美しい逆立ちである。

『逆立ちになったとき大切なことは、新鮮で繊細で、余裕のある開放の実感が明確になることである』
(野口三千三)
   
康子さんは、毎日逆立ちをしているという。「やらないと感覚が鈍り、こわくなってしまうから」と。また、野口体操を長年続けたことにより、「余分なものがとれてくる。生きていく上で、自然体がいいと納得してくる」。つまり、逆立ちも自然体で捉える。
 
「ぶら下げ」という体操をした。立位で両足を少し開いた状態で、上体を股関節からぶら下げる。頭も手も力が入っていなければ、重心に向かって真っ直ぐに伸び、わずかな力でゆらゆらと揺れる。私はといえば、からだのあちこちに力が入り、ぎこちなく手足を動かしていた。
「人間のからだは骨組よりも体液が主体という発想、その中に骨も内蔵も浮かんでいる。からだのなかみの変化したものが、動くことによって表にでてくる」と解説してくれるが、よく分からない。
ただ、終わった後は「気持ちがいい」と少し開放感を味わった。

野口体操とは

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