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027_Y.Hさん 「由木つむぎの会」 新たな故郷を作る 

 活動の始まり
平野さんは、有志4人と今年1月に『由木つむぎの会』を立ち上げた。由木地区は八王子市に合併されて今年8月で50周年。これを機会に住民に新たな故郷意識を育むために。故郷と言っても、平野さんは八王子生まれではない。渋谷から多摩ニュータウンに引っ越してきた転入組だ。定年を迎え、地元への関心を持つ事になる。
そのきっかけは、散歩の途中で出会った小学生の一言。由木地区を貫流する大栗川(おおぐりがわ)の遊歩道を散歩している時、「お父さんやお母さんには帰る故郷があるけど、ここで育った僕たちには帰る故郷がない」と言われた事だ。
「子どもたちに“故郷意識”を作ってやりたいと思ったんだ」
と平野さんは言う。

『由木つむぎの会』とは
その手始めに、もっと八王子を知ろうと、八王子に由来する人物や歴史を調べるためのサークル活動に参加した。それが『大久保長安(おおくぼながやす)の会』だ。徳川家康が重用した人物で佐渡金山や石見、伊豆銀山の開発・管理に長けた人物だった。
「人間にはいろいろな顔がある。ところが多くの人たちは重箱の隅突きのように彼のあら探しばかりで、研究に嫌気が差した」
と、この活動から抜けた。
そしてもっと現実的に故郷を感じられる活動を目指した時、同じ思いを抱いた3人と巡り会い『由木つむぎの会』を発足させたのだ。地元の大栗川を主舞台に、歴史・文化・民族などの掘り起こしに、完全手弁当で活動している。お金が必要な時は各自がポケットマネーを出し合っている。
簡単な事ではないが、それでも何とか地元の住民を巻き込んで、子どもたちが“故郷”を感じられるような場所にしていきたいと意気込んでいる。

活動の広がり

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